チック症の症状と原因が知りたい!治療法や子供への接し方はどうする?

子育て

チック症と言う言葉をご存知でしょうか?

本人の意思とは関係なく、突然身体が動いたり、声が出たりしてしまう病気のことです。

この症状は突然始まるものなので、

お子さんを普段から見ているお母さんならば、すぐに変だなと感じると思います。

チック症の動きは、少し異常に
見えたりしまいますので、

とても心配になってしまうかと思います。

ですが、この病気は、
小児期では珍しいものではありません。

一時的に症状が発生するのを含めると
5人に1人も発症すると言われています。

大抵の場合が一過性(いっかせい)で、
お子さんが大きくなるにつれて、

症状がなくなっていくか軽くなります。

もっとも発症しやすい時期は、

6から7歳と言われていて、男の子の方が
発症しやすい多い傾向にあります。

チック症の症状として、以下の4つに分類されます。

  1. 一過性(いっかせい)チック障害
  2. 慢性運動性チック障害
  3. 慢性音声性チック障害
  4. トゥレット障害

この中で、一過性(いっかせい)チック障害では、運動チックと音声チックのどちらか、または両方の症状が出ますが、1年未満で症状がなくなります。

また、トゥレット障害とは、動チックと
音声チック双方の症状が1年以上続くことを言います。

パッと見は、癖のように見える

神経疾患ですから、最初は気づかないこともありますが、

子供の動作がなんだか変だな?

って思った場合は、医療機関に相談するようにしましょうね。

今回は、このチック症の具体的な症状、
原因について、勉強していきましょう。

チック症の症状と原因が知りたい…治療法ってあるの?

チック症の出方ですが、基本的には運動チックと音声チックの2つに分けられます。

また、それぞれの症状において、単純性と

複雑性の2つのパターンに分けられます。

運動チックとは、首から顔にかけての動作として症状が出ることが多いです。

具体的な動作としては、

瞬きを繰り返したり、目を動かしたり、顔をしかめたり、首を振ったり、肩をすくめたり、などがあり、単純性運動チックとも言われます。また、手足の動きや、ジャンプ、スキップなどに大きい動作の発作や、物に触る、蹴るなどが、複雑性運動チックと言われます。

一方、音声チックとは、

発声、咳払い、鼻鳴らし、

などを単純性音声チックと言われます。

また、公共の場や人前での汚言症(おげんしょう、人の言った言葉を繰り返す反響言語(はんきょうげんご)や、

音声や単語の発声を繰り返す反復言語などが出る場合を、

複雑性音声チックと言われます。

少し前まで、チックの原因は親子関係、
友人関係の悪化によるストレスなどの

心理的影響という見解が一般的でした。

しかし最近では、

重症なチックであるトゥレット症候群を発症する家系発症がみられることから、心理的影響より

遺伝的要因があるという見方が強まっています。

原因については、

完全には解明されていないのですが、脳のドーパミン神経系の活性低下による受容体の過活動がチック症を促していると考えられおり、親の脳の構造が子供と似ている場合に症状が遺伝するのではないかと言われています。

チック症の治療について、

慢性化、重症化した場合には、心理療法と
行動療法が用いられていますが、

この中で行動療法の習慣逆転法(しゅうかんぎゃくてんほう)(ハビットリバーサル法)が、有効性が高いと言われています。

この治療法は、以下の5つのステップをマスターすることで症状を改善するものです。

  1. 意識化練習
  2. 拮抗反応(きっこうはんのう)の学習
  3. リラクゼーション練習
  4. 偶然性の管理
  5. 汎化(はんか)練習

チック症と発達障害の関係性とは…正しく理解し子供と接しよう

近年、発達障害という言葉をよく聞くようになりました。

発達障害には、

自閉症スペクトラム(ASD)・アスペルガー症候群(AS)や注意欠如多動性障害(ADHD)などがありますが、チック症も先に挙げたものと合併することが多い発達障害の一つです。

多くの場合は、脳機能の障害が関わる病気ですので、親御さんの子育ての仕方や本人の努力不足で起こるものではありません。

ましてや、本人が悪気があってやっている訳でもありません。

病気のことを正しく理解して、
お子さんを責めないで、一緒に頑張るように接していきたいですね。 

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まとめ

今回、記事を書かせて頂いて、私自身チック症について、かなり深く理解しました。

昔であれば、変わり者扱いされて、

下手すればいじめの対象にさえなっていた子供たちも多かったかと思いますが、

近年の医療技術、検査技術の発達により様々なことが分かってきたんですね。

インターネット等のメディアを通して、
正しい知識や理解を社会に深めて、

子供たちが悲しい思いをしない世の中にできればと思いました。

この記事をご覧いただいた方々も、
ぜひ周囲の方に、この内容をお話ししてくださればと思います。




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