夏休みになると田舎に行ってカブトムシを捕まえに行った経験をした人は多いのではないでしょうか。
いざ捕まえて飼おうと思っても、カブトムシの生態や飼い方をよく理解していないと、早死にさせてしまうこともあるので注意しましょう。
ここではカブトムシの生態や飼育方法などをご紹介します。
カブトムシは、卵から孵って幼虫の間まで寿命のほとんどを土の中で過ごします。成虫となって土の上で過ごす期間はとても短く、貴重です。
カブトムシを捕まえて観賞用に楽しむのはいいのですが、貴重なカブトムシの成虫としての時間を快適に過ごせるものにしてあげることが、飼い主としての役割なのではないでしょうか。
カブトムシを長生きさせてあげるには、飼育方法がとても重要になってきます。
まず飼育ケースは大きいものを選びましょう。ウッドチップや土を敷いて適度な温度になるように調整します。カブトムシの成虫が暮らしていく為の適正温度は20~28度です。
次にエサです。
長生きさせるためのおすすめはバナナ、りんご、昆虫ゼリーの3つです。バナナは高タンパクで栄養価が最も高くカブトムシも大好きです。
しかし、バナナやリンゴは生ものなので夏の暑い日は腐ってしまうこともあるので、昆虫ゼリーを基本的にはあげて、バナナやリンゴはおまけとして考えても良いかもしれません。
カブトムシは寿命が近づいているサインも分かりやすいと言われています。
明らかに動きが鈍くなったり、土の中から出てこなくなってきていると弱っている証拠です。
また、身体のバランスを取るのが難しくなりひっくり返ったまま戻れなくなっていたり、エサを食べる量が減ってくると、最期が近づいてきていると思っていてよいでしょう。
カブトムシはオスとメスでは寿命が違うと言われています。
カブトムシのオスの成虫の寿命は1~2か月程度、メスは2~3か月程度です。
オスはメスと比べて喧嘩が多く傷が付きやすかったりストレスが多かったりして寿命が短くなってしまいます。
オスとメスを同時に飼う時も、オス同士一緒のケースに入れてしまうと喧嘩してお互いの寿命を削ってしまうこともあるので注意が必要です。
また、オスとメスを一緒のケースで飼う時もオスの数に対してメスが多すぎるとオスが何度も交尾をしてしまい体力を奪われ寿命が縮むこともあるのでこちらも合わせて注意してください。
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カブトムシの寿命は卵から数えると1年ほどですが、成虫となってからは数か月です。
飼育環境を最適に整え、たまたま生き延びるということもありますが翌年の夏は身体もかなり弱り活動する前に寿命を迎えてしまうというケースがほとんどです。
しかし、カブトムシと合わせて人気が高い夏の昆虫の代表とも言えるクワガタは、種類によってはとても長生きするものもあります。
クワガタの中でも長生きなのはオオクワガタです。
ギネスで寿命の最長として認定されたクワガタはいませんが、非公式で最長7年という記録があるそうです。(真偽のほどは非公式なので分かりません)
オオクワガタに対し、ノコギリクワガタは寿命が短く、カブトムシと同じくらいの2~3か月程度です。同じクワガタでも種類によっては寿命にもかなり差はあるそうです
夏の昆虫飼育の楽しみの代表格とも言えるカブトムシ。
その短い貴重な寿命の中、私たちに昆虫の楽しさや面白さを伝えてくれていることを忘れてはいけません。
昆虫の飼育から学ぶ命の尊さや自然の摂理など、子どもたちに与えるものは大切なことばかりです。
愛情をもってカブトムシやクワガタなどの昆虫を飼ってみてください。