今回はこどもの日によく食べられる柏餅に関してのお話です。
桜餅の葉ならたいてい食べるという方が多いですが、柏餅ではどうなんでしょうか??今回は、柏餅について色々と調べて書いてみたいと思います。
この柏餅の葉っぱも食べる派と食べない派もいるようですが、筆者は食べない派なので、どうして食べるの??と言うのが率直な疑問でした。
食べない派の主張としては、柏餅の葉っぱは、食べるための処理は特にされていませんので、筋が残っていますし、苦いと思われます。
ですから、美味しい柏餅と共に食べるのは如何なものかと思います。
ですが、食べる派の主張の中には「殺菌作用がある」という言葉が多かったです。
どちらが本当なのかもう少し深く調べてみましょう。
目次
ばっさり分けると、関西ではちまき、関東では柏餅が主流らしいです。それには実は、お菓子の出身に関係があるようです。
まず、ちまきについては、今からおよそ1000年前に中国から入ってきたものです。屈原(くつげん)という人が5月5日に亡くなったので、その命日にお供えされたお菓子が元となります。
お供えが邪悪な龍に盗まれないように、龍が苦手としている楝樹(れんじゅ)と呼ばれる木の葉っぱで包んだことに由来していると言われています。
日本にそのお菓子が伝わった時には都は京都にあったので、そこから西日本を中心に広まったわけです。
一方、柏餅は、江戸時代に日本で考案されたお菓子と言われています。
柏の葉は、新芽が出ても前の葉が落ちないで残っていることから「家系が絶えない」という意味で、特に武家と言われた家計にはとっても縁起の良い木でした。
また、柏餅は柏の木が多い関東で広まりましたが、関西では柏の木が少ない為、葉っぱは、ユリ科のサルトリイバラで巻かれているそうです。
柏餅の葉には意味があります。
まず第一には、香り付けのためです
柏餅を食べるといい香りがしますよね。
何故と言うと、柏の葉に巻いているから葉っぱの香りが餅に移っているんですね。
この香りは、柏餅には欠かせないものですよね
次は、抗菌作用のためといわれます。
柏の葉に、オイゲノールといわれる抗菌物質が含まれているので、餅を柏の葉に包むことによって、雑菌から守ってくれるということになります。
昔には冷蔵庫などはなかったですから、傷ないようにすることは重要なことだったように思います。
そして、餅の保湿効果のためです。
餅を柏の葉っぱに包むのと包まないのとで比べた実験では、餅の水分量は、はっきりしました。
柏の葉で包むということはサランラップで包んでいると同じような効果あるようです。
最後に、手の保護という目的もあるようです。
餅はとてもベタベタしていますので、直接餅を手で持って食べると、手がベタベタしてしまいますよね。
柏の葉っぱが巻いているというだけでとても食べやすくなると思います。
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しかし、なぜこどもの日に柏餅を食べるのかと不思議に思いませんか?
実は、柏餅に巻いている柏の葉っぱにその意味があるといわれます。
柏餅の葉っぱをつけている柏の木は、縁起が良い木だと言われています。
昔から縁起を担いで子供を守るために端午の節句の時に食するものとして柏餅を食べるようになりました。
普通にこどもの日に、葉っぱをむき食べていた関西出身の筆者ですが、その葉っぱにもいろいろと意味があることがよくわかりました。
皆さんの柏餅についての疑問には、答えることができたでしょうか?
また、関東と関西での葉っぱの違いがあるなんて、びっくりしました。
そして、私も関東の柏餅を食べたくなりました。
昔からの風習に、とても深い意味があることが分かりましたね。
柏餅一つとっても、大切な子供を守るという愛情が込められていたなんて、とても感動しました。
今度からは、何気なく柏餅の葉っぱをむくのではなく、こどものことを思って、でもやっぱり葉っぱは、むいてから柏餅を頂きたいと思います。