暑い日が続く毎日ですが、
季節の移り変わりを実感する時といえば、
日照時間が長くなり、
生き物の鳴き声が聞こえてくる時ですよね。
夏の終わりを感じる生き物といえば、
俳句の季語にもなる鈴虫ではないかと思います。
鈴虫は8月から10月にかけて
オスの鈴虫が、メスに自分のいる場所を
知らせるために自分の羽をこすり合わせて
音を出して知らせているようです。
その音色がとても綺麗なので、
効くと癒やされるため、
鈴虫を飼育する愛好家も少なくはありません。
今回はそんな鈴虫の、
育て方や孵化から産卵までを、
時期別にご紹介致します。
目次
鈴虫の寿命は、
およそ5ヶ月から6ヶ月くらいと短く、
成虫のまま越冬することはありません。
しかし、鈴虫を飼育するときに
産卵期と孵化の時期のポイントさえ
つかんでしまえば、
簡単に繁殖を繰り返すことができますので、
昆虫飼育初心者にもオススメです。
まずは飼育するにあたって孵化に挑戦してみましょう。
鈴虫の卵は、4月位から
ペットショップなどに並び始めます。
卵の孵化は5月上旬ぐらいから始まります。
鈴虫の卵は越冬し、
土の温度が20℃を超えてきたあたりで、
土が湿っていると孵化します。
これは自然界でいうと鈴虫が暖かくなり、
五月雨により土が湿った状態が続くことにより
孵化の時期を感じとるようです。
人工的に飼育する場合は、
卵が入っている状態の飼育ケースの中の
土を湿らせることにより、
卵に五月雨が来たと思わせ、孵化させます。
最初は米粒ほどの大きさしかない幼虫ですが、
何度も脱皮を繰り返すことにより、
やがて大きくなり、孵化します。
幼虫期の餌としては、鰹節などが良いようです。
成虫には
鈴虫用の昆虫フードが良いようですが、
もしナスやスイカを与える場合は、
飼育ケースに入れっぱなしにしてしまうと
衛生的にもよくありませんので、
こまめに回収してください。
鈴虫を孵化させるときは、
土を湿らせる必要があります。
土が乾燥したり、乾燥と湿った状態を
繰り返すのは孵化の妨げとなりますので、
必ず適度に湿った環境を整えてください。
また、土に水分を含ませる時期を
遅くすれば、孵化の時期を遅らせることができます。
鈴虫が孵化から成虫に成長するには
3ヶ月~4ヶ月程度かかります。
その際も、常に水たまりができないほどの
土を湿らせた状態を保ち、
餌をあげるときも餌を土に直接置くのではなく、
食品トレーなどに乗せてあげれば、
飼育ケース内が汚れづらくなりますし、
餌場を複数作ることにより、
縄張り意識の強い鈴虫の競争力をコントロールすることができます。
その後、繁殖に備え、
オスがメスに自分の居場所を教えるために
羽をこすり合わせて、音を出すので、
鳴き声が聞こえるようになるのは8月~10月くらいとなります。
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およそ半年間ではありますが、孵化から産卵までを飼育すれば子供の生物の教育にも役立つと思います。
鈴虫の羽音って夏の終わりを感じさせるだけあって、涼しげでとても綺麗な音色ですよね。
コツさえつかめば、孵化から産卵まで毎年楽しめるようですので、是非この夏、鈴虫の飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?