気温が暖かくなってくると、どこかへお出かけしたくなりますよね。そう感じてくると、新茶が美味しい季節のサインです。
全国各地お茶の産地はありますが、皆さんお茶と言えば一番に静岡を想像するのではないでしょうか。
日本全国の茶畑のうち静岡は約4割を占めており、生産量は日本国内で1位を示しています。そんな静岡で収穫された新茶は普段飲んでいるお茶と違った美味しさを感じることができるはずです。
目次
そもそも「新茶」と呼ばれるものは、その年の最初に芽吹いた新芽のことを指します。最初に摘まれた新芽を「一番茶」
その後に摘まれる茶葉をそれぞれ「二番茶」「三番茶」「四番茶」と言い、各時期のお茶の味は異なります。
大きな違いとしては、新茶は他の茶葉と比べると苦みが少なく甘いというところです。
新茶の時期は一般的に5月頃と言われていますが、全国各地によって多少時期は異なります。お茶は南の暖かい気候の地域から先に収穫が始まりますので、静岡では4月中旬~5月中旬頃が新茶の時期と言われています。
茶摘みの歌にもありますように、八十八夜は立春から数えて八十八日目を指します。
ちょうど春から夏に代わる節目として縁起のいい日とされてきました。その八十八夜に摘むお茶は昔から不老長寿の縁起物と言われているそうです。
お茶と言えば、京都の宇治も有名ですよね。
宇治には名の知れた茶園が多く、その品質は高く味も良いものが多いとされています。元々宇治茶とは、宇治郷に住む宇治茶師と呼ばれる人たちが持つ茶園で作られたお茶を指していました。
ですが、宇治郷に住みながら郷外に茶園を持ちお茶を作っている人もいるため、宇治郷の元に集められたお茶を“宇治茶”と呼ぶようになったそうです。
旬の時期としては4月下旬ごろとされています。
そんな宇治はお茶の観光地として、日本人だけでなく外国の方の注目も集めています
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新茶の旬が4月~5月だということがわかりました。1年に1度の新茶を味わい楽しめるスポットをいくつかご紹介したいと思います。
【牧之原台地/静岡】
日本茶の生産量が1位の静岡県にある、牧之原台地は日本最大級の茶畑と言われています。広大な台地に広がる茶畑は圧巻です。
茶畑の景観はもちろんですが、近くに地域ならではの観光スポットもあります。
牧之原台地から金谷駅の間に「東海道石畳」があり、そこには“石畳茶屋”というお休み処があります。
【宇治茶の郷 和束の茶畑/京都】
京都の南端にある和束町は京都でも有名なお茶の郷です。
こちらでは古くから高級煎茶が収穫されており、宇治茶の中で多くの割合を占めています。
そんな和束町ではたくさんのイベントがあり、時期によっては茶摘み体験やお茶の入れ方体験ができます。
そして和束町運動公園内には“天空カフェ”と呼ばれるものがあります。
利用するには和束茶カフェで申し込みし、利用料1人500円で1時間貸し切りが可能です。
山のてっぺんにあるので、和束町の景色を一望することができます。
今となってはデパートや専門店などで各産地のお茶が簡単に手に入ります。
ですが、あえて旬の季節に直接足を運んでその土地のお茶を味わうと普段飲んでいるお茶とは違う美味しさに気づくかもしれません。
お茶の産地は全国各地にあります。
過ごしやすい季節に茶畑の景色を楽しみながら散歩がてら周辺の散策をしてみるのも素敵ではないでしょうか。